2007年度「卒園のしおり」から(6)

【そのの卒園に向けて】  浅野 千保

そのは生後4ヶ月から母子通園をし、1歳1ヶ月から入園した。
私は保育料のため、お店以外の仕事も始めた。
くさぶえ保育園に子どもを通わせるために、生活ががらりと変わった。
家族が大きく揺れた。
我が家は、くさぶえから離れたほうが、いいのだろうかと考えた。
自分が変わらなければ、どこにいても一緒なんだと思った。
ずっと忙しかった。今年は特に、何をしているのかわからないくらい忙しかった。
そのは、家ですごく泣く。
自分の存在をアピールしている。
夜も会えない日が続いたり、いて欲しいときに私がいないことも多かった。
寂しい思いをさせているという意識は、ずっとある。
次女として生まれてきた、そのの複雑な気持ちを、私はなかなか理解できない。
今まで、私は子ども達の心に寄り添って、子どもの気持ちを大切にしてこられなかったように思う。
親の生きる姿勢をみて・感じて育つのだから、自分が大事に生きよう、と思った。
自分自身の目で見、心で感じたことで、自分の判断をしようと思った。
これからも、夜や子どもの望むときに私がいないことは多い。
時間を作れ、ゆっくりできるのは朝しかない・お店の事もしっかりやっていこうと思い、仕事をやめた。
朝を家族の大事な時間にしていこうと思っている。
家族が協力し合って、必死にお店をやっていく、それが浅野家の道なのだから、私は子ども達の心に寄り添っていけるようになりたい。

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