古宇利島体験記(6)

「くさぶえ保育園、沖縄へ行く」 に参加して  土田 学

例年、くさぶえ保育園の仲間と行く離島の旅は、我が家の一大イベントとなっている。4年前に長男次男と一緒に奄美大島の離島や無人島へ行ったときから家族みんなの夏の思い出となり、エメラルドグリーンの海や思い切り遊んだ楽しい風景が頭に焼き付いている。子ども達は楽しかった出来事(荒波の中、小型船に乗って風を切り、飛び魚を見たことやみんなで美味しく食べた昼食など)を絵に描き、今もまだ思い出して語るほど強烈な印象を受け、例年旅の度に一段と逞しくなってくるように感じる。

今年も小学4年生と2年生になる長男次男と3歳児の響平、それに私(父)が途中参加した。いつもこの旅行は子ども以上に親の私が、何日も前からあの透き通ったエメラルドグリーンの中に包まれて、色とりどりの魚をシュノーケリングで観ながら、ポッカリと広大な海の上に浮かんでいる様を想像して、楽しみで居ても立っても居られなくなる。家族旅行で十分では?と言われもするが、この旅行の中では子ども達が子ども達の関係の中で育ち、自立し、互いに高め合うし、何よりもその隙に自由になった大人が一人で海を堪能できるという機会も持てる。(響平を見ていてくださった方々本当にありがとうございました。)また、感じた感動を語り合って分かち合えるのもこの旅行の醍醐味である。

今回の貸別荘は沖縄本島から橋をいくつか渡って、屋我地島、古宇利島へと渡り、車がギリギリ登れるかという程の急な坂道を登りきった行き止まりの島の上にあった。ここから見渡せる海の風景は格別で、なおかつ朝の散歩や海まで歩いていった帰りには、この坂道を登りきらなくては帰れないという必然的な環境が子どもの足腰を鍛えるにも絶好である。大人でも一回でヘトヘトに息を切らせているところを、遊びながらカタツムリを嬉しそうに手にいっぱい持って、一日何回か往復する子ども達は実に逞しく、頼もしく思える。
朝と夜は真っ暗な中、長男次男と釣りに出かけ、昼は海でシュノーケリング。今回はオプショナルのシュノーケリングツアーに園長と前田父と共に参加でき、青や黄色の珊瑚やクマノミ、真っ青な熱帯魚など色とりどりの魚達を見ることができた。またエメラルドグリーンのリーフの隙間には海溝のような深い深い場所があり、そこは言葉では言い表せないくらい綺麗なディープブルーで、これに感動して幸せを十分満喫できた思いだった。ツアーの最後では、長男次男とも船から思い思いにジャンプして飛び込む遊びができたこともよかったが、一番はしゃいで飛び込んでいたのは当の私だったような・・・。

3歳児と年長、学童は海にしても遊び方、楽しみ方がそれぞれ違ってくるため、穏やかで波がないところや荒々しい波が押し寄せるところ、ジャンプ台のような岩や堤防があるところ、綺麗な魚が見れるところなど、その子が一番楽しめる場所はそれぞれであるし、海に何回でも行きたい子や美ら海水族館へも行ってみたい子などもそれぞれで、大人がある程度人数居て、車の台数もあり、分かれて行動できたことも今回はよかった。次男の倖平は自分が見つけたイカを、那覇から来ていた釣りのお兄ちゃんに釣ってもらい、イカ釣り用の疑似餌までもらって、それを宝物のように大事にしている。3歳児の響平は沖縄の保育園で泥んこ遊びを満喫して、海遊びにも夢中になり、あの坂道で大腿四頭筋やハムストリングス(太もも裏の筋肉)はまた一段と競輪選手のように鍛えられて帰ってきたような気がする。何よりも私自身が一番子どもになって遊びを満喫させてもらった。
最後に、一緒に行った方々に、本当にありがとうございました。

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