2006年度はこうして始まった(2006.5.31)

 今年度はクラスの名前を変えることにした。
 5歳児は5歳児らしく、星の名前にしようと思った。星好きなレイ君もいるし、3月に卒園したジュン君も年長の最後はとり付かれたように星座の本を読んでもらっていた。オリオンとかカシオペアとか素敵な名前はいくらでもある。
 5歳児全員(5名)で話し合うと、強い希望はレイ君の「おサル組」他の4人は無言。結局おサル組になったが、ただのサルでは面白くない。サルの代表「孫悟空組」にするか「おさるのジョージ組」にするか・・・。子ども達には絵本や紙芝居でおなじみのサルの主人公だ。
 全員一致で「おさるのジョージ組」が誕生した。

以下紹介すると、
□0歳児・ころりん組  □1歳児・タンポポ組  □2歳児・バナナ組 
□3歳児・汽車組    □4歳児・うさぎ組    □5歳児・おさるのジョージ組

汽車組(3歳児)
《ケンカ編》
 入園・進級式の日のケイ君とユウシ君のイスの取り合いの大げんかから始まった汽車組。
 泣きながらも自己主張し続け、見ている方は、他にもイスいっぱいあるのに・・・と思うけど、一つのイスをめぐっての戦い。相手をやっつけ取り上げたものの、またいつ取り返しにくるかと気が気でない不安顔。あっ、やっぱりまた反撃に合う。ケンカ再開。ギャーギャー泣きながらもイスを離さない2人、取られたり、取り返したりの繰り返し・・・勝っても何だかスッキリしないよね。仲良くした方がもっと楽しいかな?といつか気づくだろうと願いつつ見守っていました。
 この2人、お昼寝前のお話(絵本・紙芝居)にも来ず、イスで汽車づくりに熱中したり、布団に入ってからもちょっかいをかけあって大笑いするのです。本当は仲良し。ケンカのルールは、顔や目には手を出さないコト、かみつかないコト、武器を使わないコトの3つ。安心してケンカできる環境を作ってあげたい。ルール違反は弱虫の証拠。その中で、相手の気持ちと自分の気持ちに気づいていって欲しいなぁと思っています。「ケンカしないで、仲良くしようネ」はもっと大きくなってから。小さいうちにいっぱいケンカしてきた子が、自然にそうなるのだと思います。

《うんこ編》
 汽車組5人組は男ばっかり。5人ばやしと言われたこともあるけど、そんなおっとりしたものではございません。うんこの話になるとおいしいおやつの話より盛り上がる。「うんこ、ベッチョリ」と体になすりつけあいごっこなんかは、大変な盛り上がりようです。スキンシップにもなるし。子どもって何でそんなうんこが好きなのかしら?「うんこは健康のバロメーターでもあり、子どもからのプレゼント」にも思えます。確かに安心していなきゃうんこなんて出ないよね。安心している証拠、うんこの話が出来るってリラックスしている証拠だと思いませんか。うんこの投げ合いごっこなんて、「信頼してますごっこ」と同レベルと思ってドンドンやりましょう。
 でも、確かに困る時もあります。一年くらい前、コウ君が外食先で「うんこカレー」の話を大声でしたそう。知らない人の前では、うんこの話はタブーだということはやっぱり社会のルールかな?とすると、ますますうんこの話題は、「信頼している証し」ということになりませんか・・・。

《お母さん大好き編》
 子どもが「お母さん大好き」と言うと、とても嬉しくなる。
 私が新規採用で保母になった時、0、1才児のクラスを受け持ち、子どもたちを本当にかわいがったけど、お母さんが迎えにくるとすっとんで行ってしまう。お母さんにはかなわないんだとガッカリした。保育園で私と過ごす時間の方が圧倒的に長いのに・・・と思った。
 でも今は、「お母さん、大好き」という子どもたちを心から嬉しく感じます。「そうだよね、それでなくっちゃ」って思う。母の子を思う愛には勝てません。保育園で見せる笑顔は全て、「お母さん、大好き」そしてお母さんからも大好きに思ってもらっている賜物。私はその幸せな笑顔を見せてもらって本当に嬉しいです

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