「汽車組と新幹線組」【園だより(2007年5月号)から】
(文:吉岡)
汽車組: あきお、りか、ひろし、しょうた、ゆみ、いちろう
新幹線組: いちた、けんた、こうしろう、ゆういち、けいた
・ 1人1人が1つ大きくなったことをとても幸せに受けとめているなあと感じています。ロールマットやリズム、給食やおやつの時に、名前を呼んでもあそびに夢中で耳に入らない子もいて、ちょっと大変!って気がして始まった11人のクラスです。ある日、おやつが始まって随分たち、もう片付けようというときにやってきたけいたとゆういち。おやつの用意をいちた、けんた、こうしろう、しょうたがはりきってやってくれるのとは対照的。全く、ずうずうしいにもほどがある。さて、次の日は、それにゆみちゃんとあきおも加わって4人がおやつに呼んでも来ない。やっぱり片付ける頃にやってきたので、さっさと片付けて、「もうおわったからおうちで食べてネ」と持たせることにした。さて、次の日は、この4人が早々におやつを食べていた。何事も、手間ひまかけて、最初が肝心と、体験重視の気持ちで対応したら、すごい学習能力だったので感動ものでした。
・ いちた、けんたはリュックの中身を自分で用意するように3月くらいから言ってからちゃんと続いています。忘れ物をするとお母さんのせいにしないで、しまった!!と思いつつ、借りにくる姿が愛おしいくらいです。そんな体験が、「どうしたの?忘れたの?貸してあげようか?」に、つながっていく気がします。
・ もう1つ、おやつの時の人工地震(震源地あきお)の様子。食事の時は3つのテーブルをくっつけてすきなところにすわってたべる。すわっているイスをちょっと動かしたらテーブルが動いておもしろくなって何度もするあきお、それを向かい側にすわっているいちたが「おやつがこぼれるネェ~」ととなりのけんたに言う。けんたのテーブルは動かないほうだからただきいている感じ。何度もテーブルが動いては、もどすのをくり返していたが大人は動いていない残り2つのテーブルにいたので、ちょっと傍観していた。大人が一喝したら瞬時におさまったであろう地震だったけど、子供たちの会話を聞いていると、大人がいつもどうやって対応しているのか鏡のように映し出されていて、うれしかったり、反省させられたりする。
・ 何といっても一番はりきっているのがしょうたくん、目が輝いていて、まるで別人です。今までは何だったの?って気がするくらい。りかちゃんも、泣けてしまうことがぐっと減った気がします。「おしっこでる」と言ってくれたり「こぼれた」と言えるようになったからなァ。アトピーはまだまだ大変ですが、お風呂に入ることで対策中です。あきお、いちた、けんたは食事中にしのっちと大阪弁ごっこをして、楽しんでいます。おかげでいっちゃんはよくしゃべるようになり、ニコニコ顔が多い。けんたも絵を描くようになってうれしい。ひろし、ゆみはマイペース。お昼寝のときにとなりにいくとすっごくうれしい顔をする。いつも待っている顔をしている。新入園児のいちろうは、よく食べ、よく動くし、さっと寝る。1才児が食事後、おふろに入っているとシャワーの音を聞くだけでとんでいきたくなる、水あそび大すきです。言葉が出ないけど指さしなどで大体のことは伝えてくれるし、こちらの言うコトはほとんど理解できている。まだ午前中のみの入園なので、おやつのとき「あれ?いちろうくんは?」ときく子がいます。
ゆういちはちょっと体調がすっきりせず食欲が落ちていたけど、よくあそぶ。いつも男の子とあそんでいるときは激しいのに、りかちゃんと砂あそびしているときは、やさしくしていた。こうしろうとけいたは汽車組にやさしく声をかけることができる反面、ケンカもたえず、よくトラブっているけど言いたいことをはっきり言って、自分なりに立ち直っている。
食べたら即、外へ走っていく元気な子ばかりの11人です。1年間、たのしみです。よろしくお願いします。