クリスマス会(2006.1.9)
12月18日の予定でしたが、大雪のため12月25日になりました。
昨年あたりから、クリスマス会の様相が変わってきた。以前のクリスマス会といえば、[大人がやる、子どもは見る]というパターンだった。それがどういうわけか、子ども達から「○○がやりたい」と言ってくる。ほとんどはごっこ遊びの延長からである。
昨年は「孫悟空」を男の子達が中心になってやる、と言いだした。すると女の子たちが、「したきりすずめ」にする、という。その元になっているのは紙芝居で、孫悟空の紙芝居を読んだ後、子ども達はそれぞれに孫悟空や猪八戒や牛魔王になりきっている。ことに盛り上がるのは、ひょうたんに悟空が吸い込まれる場面だ。ひょうたんがないので、家で、絵を描いて塗って切り抜いて保育園に持ってくる。こっそりだれかの名前を呼ぶと、ひょうたんに吸い込まれてしまう、うかつに名前を呼ばれても返事ができない日々が続く、というわけだ。その後、おじいちゃんの家に本物のひょうたんがあった、とか言って、立派なひょうたんが届くようになる。こうして、昨年のクリスマス会は子ども達中心の劇になった。「したきりすずめ」はキャストも多いため、保育士も含め、なかなか見所の多い劇に仕上がっていった。
さて、「今年のクリスマス会は、何をしたい?」と子ども達に尋ねると、「大道芸」という。そして劇は「コッペルとダブスン」(正式名称は「ちいさなきかんしゃ」)がやりたい。ということだった。もう子ども達はコッペルをやりたい子とダブスンをやりたい子が決まっていた。
今年のクリスマス会の評判のよさは器楽合奏だった。4・5歳児と1・2・3歳児とに別れて演奏したが、始めに4・5歳児が舞台に立った時の観客の騒然とした雰囲気と拍手。
子ども達が持っていた楽器は、空き缶、なべのふた、ダンボールと柄のついた針山、豆の入ったペットボトル、竹の棒2本、熊よけの鈴、唯一本物の楽器はタンブリンと鈴だけだった。曲目は4・5歳児が〈ジングルベル・赤鼻のトナカイ・そりのうた〉1・2・3歳児は〈あわてんぼうのサンタクロース・とびはねろ・雪やこんこ〉曲目も子ども達が決めた。
誰がどの楽器を持つかはその日によって違うので、練習らしい練習がなかった。でもとにかく楽器を鳴らしたがる子ども達、リズム感のいい子も、そうでない子もとにかく楽しい。クリスマス会が終わってからもやりたい、と言った。